ドッグプレイスの考え方

ビタミン大辞典

ビタミンとは、「どれひとつ欠けてもイケない健康の源です。」現在では、一般にビタミン・ミネラルの必要性が理解されるようになりました。ビタミンは、動物、植物などの生物中に存在する有機化合物で、私たち動物が生命を維持するために必須の物質です。ビタミンは細胞の1つ1つに存在しています。充分にビタミンが与えられていない細胞は酵素の水準が低く代謝率が悪くなります。長い間その細胞の必須ビタミンが欠乏すると様々な悪症状が現れてきます。下記にビタミンの詳細説明を記載していますが、ビタミンは薬ではありませんので、「多量に摂取すれば効く」という問題ではありません。キチっと必要量を摂取することが健康でいられる一番の方法です。

脂溶性ビタミン

ビタミンA

ビタミンAは脂溶性である。消化管から適切に吸収されるにはミネラルと脂肪が必要である。体内に貯めておくことができるので、毎日補給する必要はない。ビタミンAには二つの種類がある。すでにビタミンAのかたちになっているもの(動物性の食品にだけ含まれる)と、体内で必要に応じてビタミンAに変わるカロチンと呼ばれるプロビタミンA(植物性、動物性食品の両方に含まれる)である。ビタミンAの量は、USP単位(アメリカ合衆国薬局法)、IU(国際単位)、RE(レチノール等量)によって測定される。
注・ビタミンAはベータ・カロチンのかたちで摂ることが最も望ましい。なぜなら、すでにビタミンAのかたちになっている動物性食品のビタミンAは、摂りすぎた場合に毒性をもつことがあるけれども、ベータ・カロチンにはそのような毒性はないからだ。
さらに、ベータ・カロチンは、ある種の癌を予防することが明らかにされているし、有害なコレステロールを下げる助けもするまた、心臓病のリスクを下げる重要な因子でもある。

ペットの体にどう役立つの?

夜盲症、視力低下を防ぎ、さまざまな目の障害の治療を助ける(視覚色素である視紅の形成を可能にする)。呼吸系の感染に対する抵抗力をつける。免疫系が適切に機能するのを助ける。病気の回復を早める。組織や臓器の外層の健康を保つ。老斑をなくす。成長を促進し、強い骨、健康な皮膚、髪、歯、歯ぐきをつくる。外用すれば、にきび、浅いしわ、脳痂疹、せつ、よう、皮膚表面の潰瘍の治療の助けとなる。肺気腫、甲状腺機能亢進症の治療を助ける。

ビタミンD(カルシフェロール、ビオステロール、エルゴステロール、日光のビタミン粕)

脂溶性。太陽光線と食事から得られる。太陽光線の紫外線が皮膚の脂肪に作用して、このビタミンをつくり出す。それから体に吸収される。
口から摂られたビタミンDは、小腸壁から脂肪と一緒に吸収される。計量単位は国際単位(IU)、またはカルシフェロールのマイクログラム(mcg)。
スモッグはビタミンDをつくる太陽光線を減らす。すっかり日焼けしてしまうと、皮膚を通してビタミンDがつくり出される作業はストップする。

ペットの体にどう役立つの?

丈夫な骨と歯に必要なカルシウムとリンを体が適切に使えるようにする。ビタミンA、Cと一緒に摂ると、風邪の予防の助けとなる。
結膜炎の治療に役立つ。ビタミンAの吸収を助ける。

ビタミンE(トコフェロール)

脂溶性で、肝臓、脂肪組織、心臓、筋肉、睾丸、子宮、血液、副腎、下垂体にたくわえられる。かつては重さで計量されていたが、現在では生物学的活性に基づく国際単位(IU)で示すのが 普通である。ビタミンEの場合、1IUは1ミリグラムにほぼ等しい。トコフェロールとよばれる化合物の集まり。
トコフェロールには八つの種類-アルファ、 ベータ、ガンマ、デルタ、エプシロン、ゼータ、エタ、セータ-があり、そのなかの アルファ・トコフェロールが一番強い効力をもっている。強力な抗酸化物質、脂肪を含んだ化合物の酸化を防ぐと同時に、ビタミンA、セレニウム、 2つの含硫アミノ酸(システイン、メチオニン)、ビタミンCの酸化を防ぐ。 ビタミンAの活性を高める。摂取量の60~70パーセントは便で排泄される。他の脂溶性のと異なり、ビタミンB、Cと似て、ビタミンEは体内に比較的短時間しかたくわえられない。血管拡張薬、抗凝固薬として重要。ビタミンE200IU当たり25マイクログラムのセレニウムを加えてつくられたサプリメントは ビタミンEの効力を高める。

ペットの体にどう役立つの?

酸化を防いで細胞の老化を遅らせるので、わんちゃんを若々しく見せる。体により多くの酸素を供給するので、あなたの耐久力が増す。
ビタミンAと共働して、環境汚染物質からあなたの肺を守る。血餅(けつぺい)を予防、溶解する。疲労を和らげる。傷の局部に外用(皮膚を通して吸収されうる)し、かつ内服することにより、 深い傷痕が残るのを防ぐ。火傷の治りを早める。利尿剤として作用し、血圧を下げる。流産の防止の助けとなる。足の痙攣、腕や足の(過度の緊張や打撲による)筋肉の硬直を緩和させる。虚血性心臓病(狭心症、心筋梗塞)のリスクを下げる。

ビタミンK(メナジオン)

ビタミンKは3種類あり、K1とK2は腸内細菌によってつくられる。K3は人工的に合成されたもの。
血液を凝固させる化学物質の一つであるプロトロンビンの形成に不可欠。

ペットの体にどう役立つの?

内出血と破れた血管などからの体内出血を予防する。月経時の多量出血を減らす。適切な血液の凝固をうながす。

水溶性ビタミン

ビタミンC(アスコルビン酸、セビタミン酸)

ほとんどの動物は自分でビタミンCをつくり出せるけれども、人間、サル、モルモットはつくり出せないために、食事で摂らなくてはならない。
コラーゲンの形成に主要な役割を果たす。コラーゲンは、体の組織細胞、歯ぐき、血管、骨、歯の成長と修復に重要な物質(膠原質)である。
鉄の吸収を助ける。計量単位はミリグラム(mg)。ストレス状況下では早く消費される。成人のRDAは60ミリグラム。妊娠中、授乳期は70~95ミリグラム。喫煙者、中高年者は、このビタミンを多量に必要とする(タバコ1本が25~100ミリグラムのビタミンCを 破壊するのだ。)幼児の死亡、幼児の突然死症候群(SIDS)の予防のために摂取がすすめられている。

ペットの体にどう役立つの?

傷、火傷、歯ぐきからの出血を治す。尿路感染を治療する薬の効果を高める。手術後の傷の治りを早める。血中コレステロール値を下げる助けとなる。多くのタイプのウイルスおよび細菌感染を予防する助けとなり、一般的に免疫系の力を強める。発癌性物質から守る。ニトロソアミン(発癌物質)の形成を妨げる。自然の緩下剤として働く。静脈中に血栓ができるのを減らす。風邪の予防を治療を助ける。タンパク質が細胞を互いにしっかり支えあえるようにして寿命を延ばす。無機鉄の吸収を高める。アレルギーを起こさせる多くの物質の効果を弱める。壊血病を予防する。

ビタミンB1(チアミン)

B群の他のビタミンと同様、余分に摂取された分は体内に 貯蔵されず、すべて排泄される。
したがって、毎日補充する必要がある。計量単位はミリグラム(mg)。B群のビタミンには相助作用がある-つまり、個々に摂ったときよりも、全部一緒に摂ったときのほうが効果が大きい。ビタミンB1、B2、B6は等量摂取したときに(すなわち、ビタミンB1が50ミリグラム、B2も50ミリグラム、B6も50ミリグラムというように)、それぞれが最も効果的に働く。病気のとき、ストレス下、手術を受けたときには必要量が増す。
精神的ビタミン粕として知られている。それは、ビタミンB1が神経系と精神状態によい影響をもたらすからだ。軽い利尿効果がある。

ペットの体にどう役立つの?

成長を促進する。消化、とくに炭水化物の消化を助ける。わんちゃんの精神状態を改善してくれる。神経系、筋肉、心臓の機能を正常に保つ。
飛行機酔い、船酔いを防ぐ。歯の手術を受けたあとの痛みを和らげる。帯状疱疹の治療を助ける。

ビタミンB2(リボフラビン)

吸収が容易。排泄される量は体の必要に応じて変化し、おそらく タンパク質の損失を伴う。
他のB群のビタミン同様、体内にためておくことができないので、自然の食品またはサプリメントによって常に補充しなくてはならない。
ビタミンGとも呼ばれる。計量単位はミリグラム(mg)。ビタミンB1と異なり、B2は熱、酸化、酸に強い。
正常な成人に対するRDAは1.2~1.7ミリグラム。
妊娠中は1.6ミリグラム。授乳期は最初の6ヶ月間は1.8ミリグラム、つづく6ヶ月間は1.7ミリグラム。ストレス状況下では、必要量が増す。
アメリカ人に最も多くみられるのがビタミンB2の不足である。

ペットの体にどう役立つの?

成長と生殖を助ける。健康な皮膚、爪、髪にする。口腔内、唇、舌の炎症を和らげる。視力を増進させ、目の疲労を軽減する。
他の物質と共働して、炭水化物、脂肪、タンパク質を代謝する役割を担っている。

ビタミンB6(ピリドキシン)

摂って8時間以内に排泄される。 他のBビタミン同様、自然の食品あるいはサプリメントで補われる必要がある。
ビタミンB6は、互いに近しい関係にあって一緒に機能する一群の物質 – ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン – の総称である。
計量単位はミリグラム(mg)。タンパク質を多量に摂った場合には必要量が増す。
赤血球の産出に不可欠。腸内細菌によってもつくり出されるという証拠があげられているが、それを期待するにはセルロースを補った植物性主体の食事をしなくてはならない。適切な呼吸が行われるためにはビタミンB12が必要。塩酸の産出に必要。乳製品にはあまり含まれていない。

ペットの体にどう役立つの?

タンパク質と脂肪の適切な吸収。必須アミノ酸のトリプトファンがビタミンB3に転換するのを助ける。神経と皮膚のさまざまな障害の予防。
嘔吐を緩和する(つわりに対する医師の多くの処方にビタミンB6が含まれている)。抗老化の核酸の正常な合成を促進する。
抗うつ薬による口の渇きや排尿障害の緩和。夜間の筋肉の痙縮、足のひきつり、手のしびれ、あるタイプの手足の神経炎を減らす。
自然の利尿剤として働く。

ビタミンB12(コバラミン)

水溶性で、ごく少量の摂取でも効果がある。赤いビタミン粕として知られており、シアノコバラミンとも呼ばれる。
市販のビタミン剤にはシアノコバラミンのかたちのビタミンB12が使われている。 計量の単位はマイクログラム(mcg)。
必須ミネラルを構成要素に含む唯一のビタミン(コバルトが構成要素になっている)。胃からはあまりよく吸収されない。
体が適切に使うには吸収の過程でカルシウムと 結合する必要がある。ビタミンB1が少なくて葉酸が多い食事(ベジタリアンの食事のように)は、ビタミンB12の欠乏を隠しがちである。甲状腺が正常に機能していると、ビタミンB12の吸収は順調に行われる。
欠乏の症状は、 体がこのビタミンの貯えを使い果たしてから、5年以上たってはじめてあらわれる。人間の食事では、ビタミンB12は主として動物性食品から供給される。
小さな例外を除いてこのビタミンは、植物性食品には含まれていないからだ。

ペットの体にどう役立つの?

赤血球を形成、再生し、貧血を防ぐ。成長を促進し、食欲を増進させる。エネルギーを増大させる。神経系の健康を維持する。脂肪、炭水化物、タンパク質が、適切に使われるようにする。刺激に対する過敏な反応をなくす。集中力、記憶力を高め、精神を安定させる。

ビタミンB15(パンガミン)

どうしても食事で摂らなくてはならないということが証明されていないので、厳密な意味ではビタミンとはいえない。計量単位はミリグラム(mg)。
抗酸化物質としてビタミンEによく似た働きをする。ビタミンA、Eと一緒に摂ると作用が増すことが多い。

ペットの体にどう役立つの?

細胞の寿命を延ばす。疲労の回復を早める。血中コレステロール値を下げる。環境汚染物質から守る。狭心症と喘息の症状を和らげる。
肝臓を肝硬変から守る。免疫対応をよくする。タンパク質の合成を助ける。

ナイアシン(ニコチン酸、ナイアシンアミド、ビタミンB3)

水溶性でビタミンBコンプレックスの仲間。ビタミンB3として知られる。必須アミノ酸のトリプトファンを使って体はナイアシンを作り出すことができる。
但し、ビタミンB1、B2,B6が不足していると、体はトリプトファンからナイアシンをつくることはできない。

ペットの体にどう役立つの?

消化系の健康を促進し、胃腸障害を緩和する。健康的に見える皮膚にする。血液の循環を良くし、血圧を下げる。
下痢の発作を和らげる。口腔、唇の炎症を治し、しばしば口臭も消す。

パントテン酸(パンテノール、ビタミンB5)

水溶性でビタミンBコンプレックスの仲間の一つ。細胞の構築、正常な成長の維持、神経中枢系の発達を助ける。
副腎が適切な機能を果たすのみ不可欠。脂肪と糖のエネルギー転換に不可欠。抗体の合成、体がPABA9パラアミノ安息香酸)、コリンを使うのに必要。

ペットの体にどう役立つの?

傷の治りを良くする。抗体をつくって感染と戦う。術後のショック状態を癒す。疲労を防ぐ。多くの抗生物質の副作用、毒性を減らす。

葉酸(ホオラシン、葉酸塩)

Bビタミンの1つで、BcあるいはビタミンMともいわれる。赤血球をつくるのに不可欠。タンパク質の代謝を助ける。
核酸(DNZ,RNA)をつくるのに重要な役割を果たす。体の細胞分裂に不可欠。体と糖がアミノ酸を使うのに必要。

ペットの体にどう役立つの?

母乳の出を良くする。腸内の寄生虫や食中毒から守る。より健康的な皮膚にする。鎮痛剤として働く。
衰弱しているとき(健康状態が悪いとき)食欲を増進させる。口腔内の潰瘍を予防する。貧血を防ぐ。

ビオチン(補酵素RまたはビタミンH)

水溶性で硫黄を含む、ビタミンBコンプレックスの一つ。ビタミンCの合成にはビオチンが必要。脂肪とタンパク質が正常に代謝されるために不可欠。腸内細菌によって作られる。生卵に白身はビオチンの吸収を阻害する。ビタミンB2、B6、B3、Aと共働して健康な皮膚を維持する。

ペットの体にどう役立つの?

禿の予防、治療を助ける。筋肉痛を和らげる。湿疹・皮膚炎を緩和する。